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市議会から2度にわたって不信任決議を受けた関厚氏(71)の市長失職に伴う鹿角市長選は20日、告示された。午前8時半に市役所で始まった立候補届け出の受け付けは午後5時で締め切られ、届け出順に元市議の笹本真司氏(39)、システムエンジニアの奈良大氣氏(40)、元市議の金澤大輔氏(51)、元文部科学省職員の藤井陽光氏(77)、前職の関氏の5人による争いが確定した。投開票は27日。 任期満了(7月2日)に伴う令和3年(2021年)の前回市長選は、新人同士の一騎打ちを関氏が2,500票近い大差で制して初当選。今市長選に至る経緯をみると、市議会はさる1月30日の定例会本会議初日、市職員に対するパワハラ問題で同氏の不信任を決議。 これに対抗する形で関氏は市議会を解散し、3月9日に市議会議員選挙の投開票が行われ、新議員が決まった。しかし、3月21日には同選挙後初の臨時議会で再び同氏の不信任決議案が出され、2度目の決議に至って同氏は失職し、同氏を含む5氏"乱立"の市長選に突入。 各候補のうち藤井氏は最も早い1月31日、関氏と奈良氏は3月21日、金澤氏は同24日、笹本氏は同28日の順で出馬を表明し、SNSでの発信や地域座談会、対話集会、辻立ちなどそれぞれのやり方で有権者への浸透を図ってきた。 20日の第一声は、笹本氏が花輪字六月田の事務所前で市や議会との信頼関係の構築など、奈良氏が十和田錦木字前谷地の事務所前で教育関連費用の無償化など、金澤氏が花輪字鉄砲の事務所前で農業の再生など、藤井氏が花輪字柳田の事務所前で市内への大学新設など、関氏が花輪字扇ノ間の家電量販店駐車場で市政の改革など、各公約を有権者らにアピールし、支持を訴えた。 異例の事態の中で候補者が乱立している今市長選は、63.13%で過去2番目に低かった任期満了に伴う前回市長選の投票率を上回ることができるか、注目される。 (午前零時)
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