十和田湖冬の素顔

4月。十和田湖の観光は幕を開ける。静寂という表現が似つかわしいほど、冬はひっそりとしている。雪をかぶった乙女の像。誰もいない湖畔……。しかし、ひとたび観光シーズンに入ると、冬の静けさからは想像もつかぬほどのにぎわいが訪れる。

北に住む者は、南の人に十和田湖を見てもらいたいと願う。十和田湖が北に住む者の誇りだからである。ふるさとを愛することのできぬ若者たちは、そうは思っていないかも知れない。しかし北の多くの者にとっては誇りなのであり、やすらぎのようなものではないか。

このコーナーでは、十和田湖の冬の素顔を紹介したい。それによって南に住む人たちに十和田湖のすばらしさの一端でも感じ取ってもらい、遠路はるばる来ていただければ、北の者にとってこれほどうれしいことはない。

撮影者は20年以上、報道記者として十和田湖を見つめてきた人物。報道の眼で撮影に携わってきたため、一枚一枚の写真に芸術的要素はない。「芸術」の十和田湖ではなく、「伝える」十和田湖、のつもりである。

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