十和田湖冬の素顔
十和田湖畔に白鳥が飛来し始めたのはいつの頃だろうか。
せいぜい十数年前だったように思える。
それにしても、湖畔に漂う氷は遠くから流れ着いた流氷のようだ。
背景に遊覧船と山々。この構図は十和田湖の冬にマッチしている。
弱くて強い植物……。
湖畔の植物を観光客にわかりやすく説明するために、
環境庁はこのような看板を随所に立てている。
色鮮やかな絵馬。
十和田神社を訪れた人々は、夢や望みをこの絵馬に託し、
神社の境内に掲げて行く。
開運の神はどれほどの願いをかなえてくれるのだろうか。
林を抜けると視界が開けてくる。
そこにあるのは21世紀に継がれた乙女の像。
すぐ向こうには広大な十和田湖がゆったりと横たわっている。