第78回国民スポーツ大会冬季大会スキー競技会(やまがた雪未来国スポ)第3日(競技2日目)は23日、複合少年男子で成田絆(花輪高3年)が2連覇、少年女子5キロクラシカルで小鮒穂乃実(同)、成年女子A同で本田千佳(花輪高-早大4年)がそれぞれ初優勝したのをはじめ、秋田北地方勢は優入賞ラッシュに沸いた。
前半飛躍を山形市蔵王ジャンプ台(ヒルサイズ102メートル、K点95メートル)、後半距離を上山・坊平高原クロスカントリー競技場で行った複合のうち少年男子(出場17選手)で成田は飛躍で1位につけ、続く距離(10キロ)も1位の圧巻の滑りをみせ、2位に2分17秒9差の28分39秒2で堂々2連覇を果たした。また、遠田廣斗(花輪高1年)が飛躍8位とやや出遅れながらも、距離で追い上げて5位入賞。
15選手が出場した成年男子A複合で秋田北地方勢は木村幸大(花輪高-中央大4年)が4位と惜しくも表彰台を逃がし、前回大会3位の海沼史人(花輪高-東海大2年)が8位に後退した。
成年男子B複合は秋田北地方勢の入賞こそなかったものの、北秋田市出身でバンクーバー冬季五輪に出場し、活動の拠点を北海道に移している湊祐介(ブレイズスキーチーム)が、出場16選手中3位(前半飛躍6位、後半距離2位)と健闘し、38歳ながら現役としての健在ぶりをアピールした。
上山市の上山・坊平高原クロスカントリー競技場を会場とする少年女子5キロクラシカルは、57選手がフィニッシュ。小鮒は2位に3秒4差の15分53秒1で競り勝ち、17位に甘んじた前回大会の雪辱を見事果たした。また、安保胡春(小坂中3年)が16分23秒2で6位、石田葵(秋田北鷹高1年)が安保とほぼ同時フィニッシュの16分23秒9で7位に入賞。
47選手がフィニッシュした成年女子A5キロクラシカルで本田は、2位に14秒3差の15分18秒1で前回大会の3位から頂点に登り詰め、先の第97回全日本スキー選手権大会4冠(リレーを含む)の圧倒的な強さをあらためて見せつけた。
また、前回の少年女子5キロ同の覇者、畠山香恋(花輪高-日大1年)は15分38秒1で4位、前回の成年女子A5キロ同4位の畔上凛花(秋田北鷹高-日大2年)は16分4秒1で8位とかろうじて入賞圏内に滑り込んだ。
最上町の赤倉温泉スキー場を会場とする成年男子C大回転は、125選手がフィニッシュ。前回大会準優勝の生田康宏(東京美装興業鹿角事業所)は23秒81で9位に甘んじ、惜しくも入賞を逃がした。(午前零時)
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