無投票は公選制導入後初 21日に告示された任期満了に伴う県知事選は、午後5時で立候補の届け出が締め切られ、現職の佐竹敬久氏(65)=無所属=の無投票再選が確定した。公選制導入の昭和22年以来、18回にわたる知事選の中で初の無投票となった。 現職知事引退を受けて4新人が立候補した21年の前回選挙で佐竹氏は、次点に約5万7,000票差の29万1,000票余を獲得して初当選。 今回は、昨年9月の県議会一般質問に答える形で立候補を表明した。自民、社民両党県連、公明党県本部の支持、連合秋田や県内JAグループなどの推薦をそれぞれ得て、再選に向けて臨戦態勢を整えてきた。 23年4月には軽度の脳出血で入院を余儀なくされたものの、その後精力的に職務をこなしてきた佐竹氏は、2期目に向けた公約として「豊富な資源を成長につなげる『資源大国』秋田の成長」をはじめ、5項目を選挙公約としてアピール。現職陣営の磐石の態勢に、対立候補を模索していた民主党県連、共産党県委員会は擁立を断念せざるを得なかった。 立候補の受け付けは県正庁で午前8時半から正午まで、以降午後5時まで県選挙管理委員会事務局で行われた。ほかに立候補の届け出がなく、公選制導入後初の無投票当選が確定。午前8時半から秋田市八橋の選挙事務所で出陣式に臨んだ佐竹氏は、同9時半から同市内を中心に遊説を繰り広げ、公約を訴えた。 (午後5時1分) |