大館市の人口は、1年間で約1,270人減少した。市がまとめた昨年12月末現在の住民基本台帳に基づく人口・世帯数で示されたもの。前年比減少数が1,200人を超えたのは2年連続。また、全人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率は初めて40%を突破した。 　

　令和5年12月末現在の同市の人口は男3万1,551人、女3万5,256人の計6万6807人。令和に入ってからの前年比減少数推移をみると、元年が1,065人、2年が1,135人、3年が1,130人、4年が1,210人、そして5年は1,266人と2年連続で1,200人を超えた。5年は男の減少数が前年の471人から596人に拡大した反面、女が同739人から670人に縮小。 　

　ちなみに、大館、比内、田代の1市2町が合併した平成17年(2005年)6月20日時点の同市の人口は8万4,701人。同24年(2012年)7月から外国人も住民基本台帳の適用対象となったため、純然たる比較はしにくいものの、同適用を加味しない計算では新市発足からの約18年半で1万7,894人、21.1%減少したことに。

　県は今月24日前後に元日現在の県人口を明らかにするとみられるが、先月25日に公表した令和2年国勢調査確定値を基礎とする県人口のうち大館市の昨年12月1日現在人口は6万5,457人で、同市が12月末現在で公表した人口より1,350人少ない。集計に1カ月のずれがあるものの、県の集計が県内市町村間の移動者数を含んでいないなど、県と市町村で統計手法が異なるのが大差の要因。 　

　大館市の65歳以上人口は2万6,781人で、前年にべて267人、1%減少した。同市の全人口に占める65歳以上の割合、高齢化率は前年比0.4ポイント増の40.1%で、初めて40%を突破。 　

　このほか、令和5年12月末現在の同市の世帯数は3万1,354世帯で、前年に比べて154世帯、0.5%減少した。4年連続で減少し、減少数は前年(53世帯)の約3倍にのぼった。同市の段階別人口集計結果は下段のとおり。　(午前零時)

段階別人口集計

年齢 人口
男 女 計
0〜4 763 701 1,464
5〜9 991 929 1,920
10〜14 1,224 1,130 2,354
15〜19 1,412 1,279 2,691
20〜24 1,133 1,094 2,227
25〜29 1,237 1,046 2,283
30〜34 1,323 1,128 2,451
35〜39 1,606 1,511 3,117

40〜44 1,902 1,699 3,601
45〜49 2,308 2,112 4,420

50〜54 2,203 2,155 4,358
55〜59 2,063 2,174 4,237
60〜64 2,400 2,503 4,903

65〜69 2,601 2,643 5,244
70〜74 2,963 3,394 6,357
75〜79 2,189 2,772 4,961
80〜84 1,487 2,672 4,159
85〜89 1,155 2,371 3,526
90〜94 494 1,414 1,908
95〜99 92 466 558
100〜 5 63 68

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