今年の県内自殺者数は統計史上最少を更新するのはほぼ絶望的ながら、2年ぶりの200人未満の可能性を残している。警察庁がまとめた11月の暫定値に基づく試算によるもの。

　今年と前年の1-11月の県内自殺者数推移は下段のとおりだが、このうち今年11月は前年同月比15人減の15人。前年同月は同5月と並んで前年1年間で最も多かったため、今年11月は半減した形。この結果、1-11月の累計自殺者は179人を数え、前年同期を23人下回った。

　これからすれば、年計で令和に入って最も多かった前年の224人を下回るのはほぼ確実で、今月しだいながら2年連続の200人超えも避けられる可能性がある。

　しかし、年計で統計が残る昭和54年(1979年)年以降最少だった令和3年の186人を下回るには今月を6人以下に抑える必要があり、1-11月の月平均自殺者数が16.3人ということなどからしても、実現はほぼ不可能と予想される。

今年と前年の1-11月の県内自殺者数推移

	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	累計
令和5年	17	13	19	18	18	19	15	9	20	16	15人	179人
令和4年	16	8	17	21	30	22	15	13	17	13	30人	202人
前年同月比	1	5	2	-3	-12	-3	0	-4	3	3	-15人	-23人

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