県交通安全対策協議会、県、県警が主唱する「年末の交通安全運動」が、11日から20日までの10日間行われる。今年の交通事故死者数は2年ぶりの前年比減に望みを残す中、今運動を機に年末にかけての死者ゼロが期待される。
年末は慌ただしい上に飲酒運転、積雪や路面凍結によるスリップ事故などの多発が懸念されるため、各自治体や関係機関は協力して安全運転を呼びかける。県警も全署態勢で指導、取り締まりを強化。
年末の交通安全運動は「こどもと高齢者の交通事故防止(高齢運転者の事故防止を含む)〜歩行者ファースト意識の浸透〜」を運動の基本に据えるとともに○冬道の安全運転の励行○飲酒運転等の危険運転の防止○後部座席を含めたすべての座席におけるシートベルトの着用とチャイルドシートの正しい使用の徹底、の3点を運動の重点に設定。
うち飲酒運転関連は、8月に続く2回目の飲酒運転追放県民運動強調月間とし〇飲酒運転の根絶に向けた環境づくりの促進〇飲食店等における運転者への酒類提供禁止の徹底及びハンドルキーパー運動の促進〇飲酒運転をさせない運転者教育の推進、の3点を重点に据えている。
今年の県内交通事故死者は、10日現在で前年同日比2人増の30人。ちなみに、令和4年の県内交通事故死者は33人を数え、現在の集計方式となった昭和41年(1966年)以降初めて30人を下回った前年から一転、4年ぶりに増加した。今年は2年ぶりの30人未満はすでに不可能ながら、2年ぶりの前年比減に望みを残している。
今年は、令和7年までの5年間を見据えた第11次県交通安全計画の3年目。同計画では年計死者数27人以下、重傷者数200人以下を目標に設定しており、うち重傷者数は目標達成がほぼ確実視される。 (午前零時)
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