秋田北地方の人口は、1カ月間で240人減少した。県調査統計課が24日公表した今月1日現在の「人口と世帯」で示されたもの。県庁所在地の秋田市は、33年ぶりに30万人を割り込んだ。
県が公表する「人口と世帯」は令和2年(2020年)国勢調査の確定人口と世帯数を基準値とし、その後の外国人住民を含む毎月の自然動態(出生・死亡)、社会動態(転入・転出)や世帯の新設・消滅などによる増減数を求め、これらを加減して毎月1日現在の推計値を算出。
今月1日現在の県人口は91万2,396人(男性43万1,222人、女性48万1,174人)で、前月に比べて1,118人、0.12%減少した。潟上市で5人、東成瀬村で3人増加したのを除いて軒並み減少しており、県全体では91万人割れが視野に入ってきた。
うち秋田市の減少数は県内最多の185人にのぼり、29万9,911人となった。同市の人口が30万人を下回ったのは、平成2年(1990年)以来33年ぶり。ちなみに、同市は県の公表に先んじて今月15日に30万人割れを明らかにしている。
県人口の動態別内訳は、10月中に297人生まれたのに対して1,557人亡くなったため、1,260人の自然減。本年度に入ってから1,200人を超えたのは、今回が初めて。一方、10月中に741人が県外へ転出したのに対して883人が県内に転入したため、142人の社会増に。
また、県全体の世帯数は38万5,460世帯で、前月に比べて39世帯減少した。減少は3カ月連続ながら、241世帯にのぼった前月から大幅に縮小。
秋田北地方の市町村別人口と世帯数は下段のとおりだが、5市町村計の人口は12万6,644人で、減少数は前月の223人から240人に拡大した。世帯数は5万2,469世帯で、減少数は前月(54世帯)と大差のない58世帯。 (午前11時40分)
秋田北地方の11月1日現在の人口と世帯数(前月比) |
市町村 |
人口計 |
前月比 |
世帯数計 |
前月比 |
大館市 |
65556人 |
109人減 |
27758世帯 |
33世帯減 |
鹿角市 |
26947人 |
60人減 |
10640世帯 |
6世帯減 |
北秋田市 |
27856人 |
61人減 |
11316世帯 |
12世帯減 |
小坂町 |
4450人 |
5人減 |
1955世帯 |
3世帯減 |
上小阿仁村 |
1835人 |
5人減 |
800世帯 |
4世帯減 |
合計 |
126644人 |
240人減 |
52469世帯 |
58世帯減 |
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