ハチ公生誕100年事業
@ 渋谷・大館交流の絆事業
10月6日から8日までの3日間、渋谷区青少年対策地区委員会の協力のもと、渋谷区立上原小学校と富谷小学校の5年生20人が本市を訪れた。南小学校の児童がハチ公の歴史を紹介したほか、区立小学校の給食に提供している大館産あきたこまちの精米工程を見学してもらった。また、矢立自然友の会の案内で天然秋田杉が保全されている矢立峠を散策し、森林の役割を学ぶ機会を設けるなど、渋谷区と本市のさまざまな関係性を知ってもらう機会となった。
A 渋谷区くみんの広場
11月4日、5日に代々木公園で行われた「第46回渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバル2023」に参加した。開会式では、長谷部渋谷区長の配慮で参加市町村の代表としてステージに登壇し、本市との交流を紹介した。また、ステージイベントでは、秋田犬保存会東京支部の協力で秋田犬とはちくんが一緒に登壇し、ハチ公生誕100年事業の集大成である「HACHIフェスin大館」をPRした。
B 第4回秋田広域観光フォーラムin大館
11月10日、ほくしか鹿鳴ホールで猿田副知事をはじめ多数の来賓に臨席いただき、一般社団法人北前船交流拡大機構と一般社団法人地域連携研究所の共催で「大阪万博から始まる北東北の空」をテーマに開催した。長谷部渋谷区長や三重県津市の前葉市長、渋谷区観光協会の小池事務局長は、ハチ公の縁でつながった交流について事例発表した。また、「空のみちがつくりだす新しい地域間連携」をテーマとしたパネルディスカッションでは、観光庁の竹内観光資源課長がコーディネーターを務め、北東北の中心に位置する大館能代空港を基軸とした広域連携の方向性を共有した。「北東北の観光の魅力と可能性」と題した特別講演では、観光庁の高橋長官から、パンデミックが始まった4年前、観光フォーラムの開催に尽力してくれたのが大館市であり、「その恩を返したいとの思いで大館へ足を運んだ」との言葉をいただいた。
C HACHIフェスin大館
11月11日、12日の2日間、ニプロハチ公ドームにで開催し、ハチ公生誕100年を盛大に祝った。「新・秋田の行事in大館2023」や「タイフェスティバル」の同時開催もあり、大勢の人が来場。ハチ公の飼い主であった上野博士の出身地の三重県津市や渋谷スクランブルスクエアなど協賛・パートナー22者が出展し、ハチ公に関係したさまざまな商品や作品を紹介したほか、ハチ公にゆかりのある人々によるトークショーを行い、人や街をつないだハチ公への感謝の思いを来場者と共有した。昨年8月8日に開始したハチ公生誕100年プロジェクトは、HACHIフェスin大館の成功で一つの大きな区切りを迎えた。これも、渋谷区の関係者をはじめ、市議会議員、市民の協力の賜物であり、深く感謝を申し上げる。本事業をきっかけにつながった多くの縁を大切に、次の100年へ向けた取組みを継続するとともに、ハチ公の物語を後世へ語り継いでいく。
アルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)との連携協定の締結
去る10月11日、日仏交流の推進機関であるアルザス・欧州日本学研究所(CEEJA)と、さらなる交流の促進を目的として連携協定を締結した。渋谷区で行った締結式では、CEEJAがフランス有数の観光都市コルマール市で2027年にオープンを予定しているマンガ・アニメミュージアムで秋田犬をモチーフとしたマスコットを作成するために国際コンテストを共同で開催することや、本市と渋谷区、アルザス地方でコンテストの受賞作品の展示会を開くことなどを盛り込んだ基本合意書に、カトリーヌ・トロットマン所長とともに署名した。協定の締結はこれまでの交流の積み重ねが実を結んだものであり、今後は産業や観光分野のほか、子どもたちの交流などに向けた取組みを進めていく。
令和4年度財務書類4表
市では毎年、地方公会計統一基準に基づく財務書類4表(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)を作成しており、現在、令和4年度決算分の年度内公表に向け、作業を進めている。これは民間企業の発生主義の考え方に基づいて作成するもので、土地、インフラ、負債、資本などすべての資産状況や減価償却費などを含めた正確な行政コストを示すことで適正な財政運営に役立てようとするもの。
令和4年度決算の主な指標の速報値は、1年以内の短期の支出に対する資産の余裕度を示す「流動比率」は146.4%、固定資産への投資が自己資本と固定負債の範囲内であるかを確認する「固定長期適合率」は98.4%と、いずれも良好。また、これらの数値から導き出される総合的な評価であり、財政の短期的な健全性と長期的な安定性を示す「資金構造適正度」は基準となる「1」を上回り、1.489と良好かつ健全な値となっている。自治体自らの権限と責任による財政運営が求められる中、財務諸表を分析し資産・債務管理、コスト管理等に活用することで財政運営に関するマネジメント力を高め、財政の効率化・適正化を図っていく。(午後4時)
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