先月の大館能代空港利用者数は、令和に入って2番目に多い1万7,684人にのぼった。県が15日公表した同空港の10月実績で示されたもの。 一方、貨物取扱高は著しい不振状態に陥っている。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。当初昨年7月から先月28日までを期限としていた羽田線の3往復化は、利用者数の増加などが評価されて令和7年3月29日まで延期されることが決まっている。
同空港の10月利用者数は前年同月比2,113人、13.6%増の1万7,684人。ちなみに、令和入り後の全月の中で最も利用者が多かったのはお盆の帰省シーズンを含む今年8月の1万9,498人で、先月は令和元年8月の1万7,641人を抜いて2番目に多い。
また、今年1-10月の累計利用者数は14万6,579人で、前年同期比5万1,298人、53.8%の増加。搭乗率は同11.9ポイント高い52%で、このうち10月は前年同月に比べて12.2ポイント高い62.2%だった。
半面、10月の貨物取扱高は重量にして4,889.6キロにとどまり、前年同月(1万5,929.9キロ)の3分の1以下に。1-10月の中で前年比増を確保したのは2月、5月、8月の3カ月間だけで、乗客数の回復と対照的に著しい不振状態に陥っている。県が作成した今年1-10月と前年1年間の月別利用者数推移は下段のとおり。 (午後5時)
※このページには広告を掲載しております。
|