先月の県内火災は、今年これまでで2番目に少ない発生件数に抑えられた半面、火災に伴う死者数は同2番目に多かった。県総合防災課がまとめた10月の速報によるもの。本県では11日まで秋の火災予防運動が展開される中、県民の防火意識のさらなる向上が望まれる。
同課が作成した今年1-10月(速報値)と前年1-12月(概数値)の月別出火内訳は下段のとおりだが、このうち今年10月の出火件数は前年同月比5件減の14件。3カ月ぶりに前年を下回り、7月の12件に次いで今年これまでで2番目に少なかった。
一方、10月の火災に伴う死者数は皆無だった前年同月から4人に増え、3月の6人に次いで今年これまでで2番目に多い。このほか、負傷者数は同1人減の2人にとどまり、6月と並んで今年2番目の低水準に抑えた。
1-10月の累計火災発生件数は前年同期比4件増の277件で、このペースで推移すれば年計5年ぶりの300件以下は今年も望み薄な状況。1-10月の累計死者数は同4人減の16人と改善傾向にあるものの、累計負傷者数は同13人増の47人に悪化した。
本県での秋の火災予防運動は5日から11日までの7日間にわたって展開中で、各消防本部など関係機関、団体は住宅防火対策、乾燥時及び強風時の火災発生防止対策、木造飲食店等が密集する地域に対する防火指導などの推進を図っている。なお、秋季全国火災予防運動は15日までの日程で9日に始まる。
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