大館能代空港の月別利用者数は昨年後半以降1万人台を回復した状態が続く中、先月は1年10カ月ぶりに前年を割り込んだ。県が17日公表した同空港の7月実績で示されたもの。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。昨年7月から今年10月28日までを期限としていた羽田線の3往復化は、利用者数の増加などが評価されて令和7年3月29日まで延期されることが決まっている。
同空港の利用者数は令和4年6月まではコロナ禍で1万人を割り込む状態が続いていたが、同7月の1万2,899人を皮切りに1万人を超え、同7月から今年7月までの月別平均利用者数は1万3,573人に。
こうした中、今年7月の利用者数は1万2,708人にとどまり、前年同月に比べて191人、1.5%減少した。前年同月に皆無だった欠航が悪天候によって2回発生したことや、前年同月に4回就航した国内チャーター便が1本もなかったことなどが伸び悩みの主因とみられる。
ちなみに、前年比減はコロナ禍が濃厚だった令和3年9月(前年比29人減の2,883人)以来1年10カ月ぶり。また、前月比ではコロナの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行した5月の1万5,740人をピークに、2カ月連続で落ち込んだ。
なお、1-7月の累計利用者数は9万3,233人で、前年同期に比べて4万636人、77.3%増加した。県が作成した今年1-7月と前年1年間の月別利用者数推移は下段のとおり。 (午前零時)
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