気象庁が1日まとめた秋田北地方主要3地点の7月気象統計によると、15日に大館市と北秋田市鷹巣で7月観測史上最多の降水量を記録したことで月降水量も同史上の上位に入る多さとなった。両地点では農作物などに大雨被害を出したが、鹿角市だけは降水量が平年以下にとどまった。また、月平均気温は大館市で同史上3位タイ、鷹巣で4位、鹿角市で7位と、梅雨明け以降は高温推移に。

<大館市>　月降水量は平年を81.9ミリ、37.8%上回る298.5ミリで、7月の観測史上9番目に多かった。15日には、同月の日降水量としては同史上最多の142ミリを記録。平成26年(2014年)7月10日の140.5ミリ以来9年ぶりに140ミリを突破し、農作物などに被害を及ぼした。月平均気温は平年を2.1度上回る24.6度で、昨年と並んで同史上3番目に高い。24日には35.2度を観測し、今年最初の猛暑日に。月間日照時間は147.2時間で、平年(147.4時間)とほぼ同水準だった。

<北秋田市鷹巣>　月降水量は平年を131.8ミリ、61.4%上回る346.5ミリで、7月の観測史上5番目に多かった。15日には、同月の日降水量としては同史上最多の187.5ミリを記録。それまでの同最多だった平成5年(1993年)7月28日の137ミリを30年ぶりに更新し、農作物などに被害を及ぼした。月平均気温は平年を1.8度上回る24.4度で、同史上4番目に高い。猛暑日はなく、最も高かったのは24日の34.6度。月間日照時間は143.9時間で、平年を5.5時間下回った。

<鹿角市>　月降水量は平年を20.1ミリ、10%下回る180.5ミリで、秋田北地方主要3地点の中で唯一平年以下。大館市と北秋田市鷹巣で記録的降水量にのぼった15日は80ミリで、月全体の4割以上を占めたものの、被害を出した両地点との比較では格段に少ない。月平均気温は23.2度で、平年を1.3度上回り、7月の観測史上7番目に高い。最も高かったのは、24日の32.8度。月間日照時間は160.4時間で、平年を13.4時間下回った。　　(午前零時)

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