2005年4月18日付
北秋田市長選、岸部氏圧勝
当選した岸部氏
当 岸部 陞  68 無新 17,056 

次 小塚光子 58 無新 9,030 

 北秋田市長選は17日投票が行われ、開票作業の結果、元鷹巣町長の岸部陞氏(68)=無所属・新、同市住吉町10-41=が、元鷹巣町議の小塚光子氏(58)=無所属・新、同市伊勢町5-21-5=に約8,000票の大差をつけて圧勝し、堂々初当選を果たした。投票率は77.48%だった。

 当日有権者数は男性1万5,941人、女性1万8,244人、投票者数は2万6,485人。有効2万6,086票、無効391票、不受理0、持ち帰り8、投票率77.48%(男性76.26%、女性78.54%)。 (午前零時)

2005年4月17日付

岸部氏、当確決める

当確を決めた岸部氏
北秋田市長選

小塚氏、奮闘及ばず

 北秋田市の初代舵取り役を決める市長選は、17日投票が行われ、同日午後8時半からの開票作業の結果、元鷹巣町長の岸部陞氏(68)=無所属・新、同市住吉町10-41=が、元鷹巣町議の小塚光子氏(58)=無所属・新、同市伊勢町5-21-5=を下し、当確を決めた。

 鷹巣、森吉、阿仁、合川の4町合併によって先月22日に誕生した北秋田市は、少子高齢化対策や産業振興、雇用の確保、さらには福祉政策や北秋中央、米内沢総合、市立阿仁の病院統合など課題が山積。そうした中で行われた市長選は、旧鷹巣町の町長と町議による争いとなり、大票田の旧町内はもとより、阿仁地域の旧3町の票をいかに獲得するかに、両陣営ともしのぎを削った。

 北秋中央病院院長や旧鷹巣町長、鷹巣阿仁地域合併協議会などを歴任し、阿仁地域旧3町でも高い知名度を誇る岸部氏は今選挙で、北秋中央、米内沢総合、市立阿仁の3病院の統合、大型店誘致による雇用拡大、永続性のある福祉政策の推進などを公約に掲げて支持を訴えた結果、当初の立ち遅れ感は否めないながらも、市内の広範囲にわたってほぼ満遍なく票の取り込みに成功。阿仁地域旧3町の元首長らや地元県議の積極的な応援を得たほか、後援会組織も過不足なく機能したのも勝因になったとみられる。

 対する小塚氏は、市民の声を反映した市政の実現や、旧鷹巣町時代の福祉政策推進などを訴え、草の根選挙を軸に運動を展開。「北秋田市から女性市長を」との機運も高まりをみせたほか、運動員による電話での感触も悪くなかった。阿仁地域旧3町も精力的にまわり、好感触を得たものの、岸部氏の知名度、人気度には及ばず、今ひとつ票が伸びずに涙をのむ結果に終わった。

 当選した岸部氏は、弘前大医学部大学院卒。厚生連北秋中央病院に昭和46年から勤務し、外科長、副院長、院長を経て現在名誉院長。医学博士。15年4月に旧鷹巣町の町長選に初出馬し、当時の現職岩川徹氏に3,120票の大差をつけて初陣を飾った。(午後10時)