有精卵の理想サイズ

 当店で販売している卵は原種比内鶏の孵化用有精卵と、比内地鶏の孵化用、食用両有精卵の計3種類ですが、このコーナーでは卵のサイズがS、M、L、2L、3Lの五つに分類できる比内地鶏の有精卵について少し触れてみましょう。

 比内地鶏が産卵した時点で、有精卵は孵化用であろうが食用であろうが、孵化する可能性を有しています。しかし、その後の管理によって孵化用は孵化する可能性を持続し、食用が孵化する可能性は皆無となります。

 世界中にさまざまな鶏種が存在するため、有精卵についても同じ理屈は成り立たないでしょう。従って、ここから先はあくまでも比内地鶏の有精卵を論じてみます。その有精卵が孵化用であるとした場合、最も理想的な卵のサイズはS、M、L、2L、3Lのうちのいずれでしょうか。

 答えはM。次いでセーフはLです。Sは小さすぎて孵化しないか"未熟児"として誕生する可能性が高く、2L、3Lは大きすぎで孵化しないか、奇形のヒナが生まれる可能性があります。当然のことながらSと3Lとの差は著しく、3Lに至っては本当に比内地鶏が産んだのか、と思いたくなるほど大きいです。

 3Lから生まれたヒナは特大でとても頑丈なら面白いのですが、そううまくはいかないのが"自然の摂理"というものでしょう。ただ、M、L以外は絶対にまともなヒナが生まれないと断定するものではなく、あくまで可能性が低いということですので、その点は誤認なさらないでいただきたいと思います。個体によっては、産んだ3Lが常に健全なヒナとして誕生する例があるかも知れませんので。

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