たくましき蹴爪

 初めに右側(原種比内鶏のオス)の写真の踵(かかと)上部をご覧ください。上に向かって突き出しているのは蹴爪(けづめ)です。オス同士が闘う際に、蹴爪はきわめて有効な武器の役目を果たします。蹴爪はほとんどの鶏種についているものとみられ、マレーシアやタイなど東南アジアの中には、この部分にナイフを取りつけて闘わせる国もあるといいます。

 若い鶏はこの部分が小さく、歳月を重ねるとともに大きく、いかにも武器らしくなっていきますので、産まれてどれぐらいの年数が経過している鶏なのかを知る目安になります。ただ、蹴爪は文字通り、爪ですので容易に切ることができます。鶏を販売する際に、若く見せようとして爪を切ってしまう飼育者もいるようです。ご覧の写真の比内鶏は約4歳で、左の写真が脚の部分を拡大したものです。

 NAIL0704B.JPG - 266,431BYTES

NAIL0704.JPG - 146,864BYTES
HINAI-B4.JPG - 6,359BYTES