あきた北新聞
AKITA KITA PRESS
令和8年(2026年)2月27日付

若者の活躍でにぎわい創出も

笹本市長が施政方針
鹿角市の3月定例市議会開会
3月定例会初日、施政方針を読み上げる笹本市長

3月19日までを会期とする鹿角市の3月定例市議会は27日開会し、笹本真司市長が施政方針や行政報告に臨んだ。うち施政方針では、市の基本戦略や経営戦略に基く市長としての考え方を示した。この中で、昨年深刻な被害を受けたクマ対策の一環として新たに鳥獣管理員を配置するなどし、鳥獣被害の防止に努めると強調。また、「若い世代がこのまちで夢を描き、挑戦できる環境を整えることこそが鹿角市の持続的発展の鍵」と位置づけ、若者の活躍による地域のにぎわい創出を図ることに意欲を示した。施政方針の要旨は下段のとおり。

<地域医療体制の維持> 医療機関の診療体制の縮小が進む中で鹿角市の将来の医療体制について医療の提供側と患者や市民のニーズを踏まえ、必要性と実現性を考慮した上で、鹿角市で受けられる医療について持続可能な目標を共有するための医療ビジョンを策定する。

<結婚に向けたサポート体制の充実> 結婚を希望する若い世代がみずからライフデザインを思い描き、その希望をかなえるため、婚活イベントの開催や新婚世帯向けの住宅取得費や家賃費用の助成に加え、外見や内面などを磨くスキル向上や自信を身につけるためのセミナーを開催する。

<子育て支援の充実> 子ども計画に基づき、子どもや若者が健やかに成長できる環境整備やヤングケアラー等の困難を有する子ども、若者への支援、さらには子育てを社会全体で支える体制の充実を図る取り組みを進める。生後6カ月から満3歳未満の未就園児を対象とした乳児等通園支援事業について、4月から公立保育園での開始に向けて準備を進めている。また、放課後児童クラブ運営事業において学校から児童クラブへの移動中のクマによる事故を防止するため、スクールバスの運行を計画している。

<高齢者福祉> 地域交流や高齢者のネットワークづくりを促進するため、地域いきいきサロンや会食サービスの推進を図るとともに、新たに熱中症予防のためのエアコン設置費について支援を行うなど、高齢者が安心、安全に暮らすことができる取り組みを進める。

<地域福祉の充実> 複雑化、複合化した課題をかかえる世帯等に対し、関係機関が連携しながら包括的な支援を実施し、地域共生社会の実現に向け引き続き取り組む。

<有害鳥獣被害防止対策> 新たに鳥獣管理員の配置により保護体制を強化し、住宅地などへのクマの出没低減に向けて緩衝帯の整備、電気柵設置支援に取り組むほか、クマをおびきよせる栗や柿の木の伐採に対する補助を継続して行いながら鳥獣被害の防止に努める。

<若者が活躍できるまちづくり> 人口減少が進む中にあっても若い世代がこのまちで夢を描き、挑戦できる環境を整えることこそが鹿角市の持続的発展の鍵である。併せて、若者が主体的に行動し、日々の暮らしの中で楽しさややりがいを実感できる地域社会を築くことが重要。このため、若者がみずから企画、実施するイベント等の開催を支援し、実践の場を創出する。さらに、将来的な若者プラットフォームの構築を見据え、人材や団体の掘り起こしを進め、若者の活躍による地域のにぎわい創出を図る。

<移住定住の促進> 首都圏での移住フェアや移住コンシェルジュのSNS等による情報発信に加え、新たに移住プロモーションを展開するほか、市内事業所と連携し一定期間滞在しながら仕事を体験できる仕事体験プログラムを引き続き実施することで移住者のさらなる増加につなげる。(午後3時)

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