3月19日までを会期とする2月県議会は13日開会し、鈴木健太知事が知事説明に臨んだ。最初に知事は大雪への対応に触れ、「今後も気象状況を注視しつつ市町村や関係機関と連携しながら危険個所のパトロールを強化するなど必要な対策を機動的に講じる」としつつ、県民に対して引き続き細心の注意を払うよう求めた。また、間もなく就任10カ月を迎えるにあたり、これまでの取り組みを振り返るとともに「今年は私が思い描く成果にこだわる県政が本格始動する年」と強調した。知事説明のうち大雪への対応、所信の一端、ツキノワグマによる被害防止対策は次のとおり。
<大雪への対応>
この冬は県北部で積雪が観測史上最大を記録するなど内陸部を中心に大雪となっており、雪下ろし作業中の死傷事故や鉄道、路線バスの運休等が相次ぐなど県民生活に大きな影響が生じており、亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、被害に遭った皆さんに対して心よりお見舞い申し上げる。県は先月30日に道路雪害対策本部、今月3日には災害対策本部を設置し、除排雪対策の強化や県民への注意喚起等に取り組んだほか、倒壊等が生じる恐れがある北秋田市など7市町村について災害救助法を適用した。今後も気象状況を注視しつつ市町村や関係機関と連携しながら危険個所のパトロールを強化するなど必要な対策を機動的に講じるので、県民も今一度事故防止に細心の注意を払ってほしい。
<所信の一端>
昨年4月の知事就任から間もなく10カ月を迎えようとしている。この間、風車ブレードの落下事故や大規模な大雨災害、ツキノワグマの大量出没など県民の生命、財産を脅かす深刻な事態に全力で対処しつつ、物価高騰対策や最低賃金引き上げに伴う支援など県民生活や事業活動の安定に向けた緊急的な措置を講じてきた。他方で県民満足度の向上をミッションに据え、職員と率直かつ建設的な政策議論を重ねながら成果追及型への意識改革を図ったほか、精度の高い施策の展開に向けた下地づくりとしてマーケティング手法の導入を強力に推進するための専門組織を据えるなど、県政の刷新に精力的に取り組んできた。
今年は私が思い描く成果にこだわる県政が本格始動する年であり、県民が実感できる変化が求められる重要な1年になるものと考えている。引き続き、職員と一丸となって果敢にチャレンジしていくのでお力添えをたまわるようお願いしたい。新しい秋田を切り拓いていくためには固定観念や思い込み、決めつけといった未来の可能性を狭める意識の壁を越えながら、秋田の変革に向けて情熱をもって取り組むとともに時代の潮流や社会経済情勢の変化を冷静に見極めていく必要がある。
<ツキノワグマによる被害防止対策>
管理強化ゾーンでの捕獲強化やAI、ドローン等を活用した新技術の実証を進めるとともに、放任果樹の処理に関する市町村職員研修を実施するほか、緩衝帯の整備や河川での藪の刈払い等を進め、人の生活圏へのクマの出没抑制を図っていく。さらに、出没時の態勢強化としてガバメントハンターの配置や緊急銃猟にかかる市町村の体制整備を図るとともにクマの侵入防止に効果的な電気柵設置を推進するほか、捕獲したクマの個体分析等の調査、研究を進める。併せて、クマダスのアプリ化により位置情報と連動した出没情報の配信を行うとともに、フォーラムの開催等を通じてクマの習性や生態等に関する知識の普及、啓発を図りながら、県民の不安解消と被害防止につなげる。 (正午)