本格的降雪の大みそか

　令和7年はきょう1日を残し、暮れようとしている。豪雪傾向だった昨シーズンほどではないながらも今後は本格的な積雪も予想される中、首都圏などから秋田北地方への正月帰省者数は今年も多いもよう。県内の元日天気について秋田地方気象台は「雪でふぶく」と予想しており、初日の出は望み薄とみられる。

　秋田北地方の空の玄関口、大館能代空港では大みそかの31日、前日に続いてほぼ満席で帰省客が降り立ち、再会を待ちわびた家族が久しぶりの対面を果たしていた。同空港への羽田線は午前10時5分着、午後1時50分着、午後5時55分着の各便とも満席に近い状態。帰省客のUターンラッシュは、2日から始まる見通しだ。 　

　一方、東北自動車道や秋田自動車道からも続々と県外ナンバーが"秋田北地方入り"している中、雪や凍結を原因とするスリップ事故などが一般道と同様に発生しやすいだけに、「くれぐれも事故のないよう運転には細心の注意を」と同地方の各署交通課は喚起。

　大みそかの県内は、ほぼ全域で雪が降り続いている。県内の元日の天気について秋田地方気象台は「雪でふぶく」と予想しているため、初日の出はほぼ絶望的とみられる。

　秋田北地方をはじめ県内の大型店は、正月用品を買い求める客でにぎわいをみせている。ある大館市民は「首都圏に住む息子夫婦から『今年は久しぶりに帰省したい』との連絡があった。インフルエンザが流行しているので、マスク着用や手洗いの励行など感染予防対策をしっかりとしながら迎えたい」と話し、おせち料理の食材などを買い込んでいた。

　秋田北地方の主なスキー場のうち、31日現在の森吉山阿仁スキー場(北秋田市)は約125センチ、秋田八幡平同(鹿角市)は約150センチなど、このところまとまった降雪の日があるものの平年より少なめ。　　(午後1時半)