秋田県内・自殺者数統計の考察イメージ

今年もあす1日を残すのみとなったが、今年の県内自殺者数は統計史上最少記録の更新が視野に入っている。今月24人未満に抑えれば、記録が残る昭和54年(1979年)以降最少を達成する。

県警がまとめた前年1年間と今年11月までの月別と累計の県内自殺者数推移は下段のとおりだが、今年の11月末現在累計(暫定値)は男が前年同期比16人減の113人、女が同1人減の49人、男女計で同17人、9.5%減の162人。

ちなみに、前年計は令和3年(2021年)とともに記録が残る昭和54年以降の46年間の中で最少の186人だった。今月の自殺者数は警察庁が1月上旬をめどに公表する予定の全国速報値を待って明らかになるものの、本県は今月24人未満ならば年計で同以降新記録となる。前年同月は7人。

自殺者数をひとりも出さないのが理想的な世の中ながら、一歩ずつ最少記録を更新していくのも今後の自殺予防に向けた取り組みの励みとなるとみられる。

とはいえ、前年の人口10万人当たり自殺者数(自殺死亡率・厚生労働省集計)は20.4人(前年比0.8人減)で全国4番目の高さだっただけに、たとえ今年自殺者数で統計史上最少を記録しても自殺死亡率で全国上位を脱出するのはまだ遠い道のりといえそうだ。 (午後2時50分)

(月別対比表)

年別\月別1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月総数
令和6年 1710202519141920119157186
令和7年 161515112020101491715-162
増 減 Δ15Δ5Δ1416Δ9Δ6Δ280--