11月の県内火災発生件数は、令和に入ってからの単月としては少ない方から2番目タイの12件だった。県総合防災課の集計(速報値)によるもの。年計は、県が公開している平成10年(1998年)以降の統計史上2番目の低水準に抑えられる可能性が出てきた。

　同課の公表をもとに作成した今年(速報値)と前年(概数値)の月別火災発生状況は下段のとおりだが、このうち今年11月は前年同月比6件減の12件。令和に入って以降の単月で最も少ないのは2年8月の11件で、今年11月は4年8月と並んで2番目に少ない。

　この結果、1-11月の累計は256件を数え、前年同期に比べて70件、21.5%減少した。ちなみに、県が統計として公開している平成10年(1998年)以降の年計最少は同29年(2017年)の266件で、次いで少ない翌30年の291件とともに、300件を下回ったのは2年間にとどまる。

　今年は平成10年以降の最少を更新するのはむずかしいとみられるものの、平成30年を下回って同以降2番目の低水準達成が視野に入る。なお、1-11月の火災に伴う人的被害は、死者数が前年同期比7人減の15人、負傷者数が同18人減の48人と、いずれも改善傾向。(午後4時半)

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