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県平均の1定点医療機関あたりインフルエンザ患者報告数は、50人を突破した。県保健・疾病対策課が20日公表した第46週(今月10日〜16日)の感染症発生情報で示されたもの。一貫して群を抜いている秋田市保健所管内をはじめ県内全9管内で増加。うち大館、北秋田両管内からなる秋田北地方は、前週の3倍以上に拡大した。
同課が作成した前週比較による第46週の県平均と保健所別の定点医療機関あたり患者報告数は下段のとおりだが、県平均は前週の27.68人から54.60人に倍増した。2019年第4週(1月21日〜27日)の46.85人を抜き、過去10年間で初の50人突破。
保健所管内別で最も多いのは秋田市の78.00人で、以下、由利本荘の58.50人、湯沢の49.50人などが続き、全管内で増加した。うち秋田北地方は大館が35.50人、北秋田が34.00人といずれも県平均を大きく下回るものの、前週比では3倍以上にのぼる。
一方、社会福祉施設などでのインフルエンザ集団発生報告は前週の14施設から26施設に増加し、今季初めて秋田北地方でも4施設から報告があった。急激な高熱や強い倦怠感、悪寒、関節痛、筋肉痛などの症状が出やすく、高い感染力で大規模な流行を起こしやすいA型を全報告施設で検出。A型は、重症化して肺炎や脳症などの合併症を引き起こすリスクも比較的高い傾向があるため、今後予防に向けて最大の注意が求められる。
このほか、インフルエンザによる入院患者報告数は前週までの過去10週の累計で45人だったのに対し、第46週は同10週に迫る42人を数えた。同課は「1定点医療機関あたり患者報告数は県全体で警報レベルの30人を超えている。今後の推移に注意し、こまめな手洗いやマスク着用等の感染対策を心がけて」と引き続き呼びかけている。(午前零時)
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