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県平均の1定点医療機関あたりインフルエンザ患者報告数は、今年4月6日以前まで警報開始基準値とされた30人に迫っている。うち秋田北地方は県平均を大幅に下回るものの、同注意報開始基準値とされる10人に達した。同報告数は秋田市、横手の両保健所管内で突出しているものの、今後全県的に流行が加速しそうな気配だ。集団発生も続出傾向。
県保健・疾病対策課が13日公表した前週比較による最新第45週(今月3日〜9日)の県平均と保健所別の定点医療機関あたり患者報告数は下段のとおりだが、県平均は前週の15.40人から27.68人に急拡大した。前年同期(11月4日〜10日)がわずか0.63人だったことからしても、今季は同報告数がケタ外れに多い。
ちなみに、今年4月6日以前は注意報開始基準値を10人、警報同を30人と定めていたが、定点医療機関数を変更したのに伴って同以降は両基準値を「参考値」の扱いで踏襲している。インフルエンザの県内医療機関の定点数は同以前は51カ所だったのに対し、同以降はほぼ半数の25カ所に。
第45週に1定点医療機関あたり患者報告数が県内で最も多いのは秋田市管内の49.33人、これに横手管内が36.50人で続き、ともに事実上警報開始基準値を突破した。流行の程度に差こそあれ、全9管内で増加。うち秋田北地方は大館管内が11.00人、北秋田管内が10.00人と県平均を大幅に下回ってはいるものの、事実上注意報開始基準値に達した。
また、第45週は社会福祉施設などでの集団発生も続出し、秋田北地方は皆無ながら県全体で14カ所の教育・保育施設から報告があった。これにより、今季の累計は19カ所を数え、その7割以上を第45週で占めた。 (午後4時)
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