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令和7年(2025年)11月8日付
北秋田市の藤島氏も
 
県民俗芸能功労者表彰
 
本年度は県内で6氏

 

 県教委は7日、本年度の県民俗芸能功労者として6人を表彰する、と発表した。秋田北地方からは、北秋田市の綴子下町大太鼓保存会会長の藤島勝政氏(75)が選ばれた。

 雨乞いと五穀豊穣を願う神事として約760年前の弘長2年(1262年)に始まったとされる北秋田市の綴子大太鼓は、「徳川方」の上町と「豊臣方」の下町が大きさを張り合ってきた。

 昭和51年(1976年)には、下町が直径3メートル44センチの大太鼓を完成。同54年(1979年)には上町が新太鼓の製作に踏み切ったが、その時は下町を11センチ下回る3メートル33センチにとどまった。

 一方の下町は、記録を更新すべく同61年(1986年)に3メートル71センチを製作し、平成元年(1989年)に「世界一の大太鼓」として「ギネスブック」の認定を受けた。

 上町は満を持して平成4年(1992年)、直径が下町を9センチ上回る3メートル80センチ、胴の長さ4メートル52センチ、重さ3.5トンの「新世界一大太鼓」を完成させたが、一枚皮による仕上げではないため、ギネス認定記録は下町が保持したままとなっている。

 本年度の県民俗芸能功労者のひとりに選ばれた藤島氏は、保存会のリーダーとして綴子下町大太鼓の歴史を支えてきた功績が評価された。

 本年度はこのほか、能代市二ツ井町の富根報徳番楽保存会会長の米川貢氏、八郎潟町の願人踊の歌い手石井輝雄氏、由利本荘市の屋敷番楽保存会会長の巴太吉氏、にかほ市の鳥海山日立舞、横岡番楽保存会会長の齋藤朝次郎氏、湯沢市の板戸番楽保存会会長の藤原幸雄氏らも選ばれた。表彰式は、17日午前11時から県庁第二庁舎7階教育委員室で行う。 (午前零時)

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