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秋田県警の刑法犯に対する検挙率は、全国トップの山形県警に大差をつけられならがも東北6県の中で2番目に高い。警察庁がまとめた1〜9月分の犯罪統計資料で示されたもの。秋田北地方の大館署は前年同期を大幅に上回り、県内14警察署中2位の80%に達した。
殺人や傷害、窃盗、詐欺、横領などの犯罪を代表例とする刑法犯は凶悪犯、粗暴犯、窃盗犯、知能犯、風俗犯、その他の刑法犯の6種類に分類される。9月末現在の検挙率は、全国平均で前年同期比0.3ポイント増の37.5%と横ばい水準。
うち山形は同6.5ポイント増の71.7%にのぼり、全国で唯一70%を超えた。これに福井の68.3%、島根の66.9%、和歌山の65%、富山の64.5%、長崎の60.4%の計5県警が60%台で続く。
一方、秋田県警は52.4%で、東北の中では山形に次ぐ検挙率ながら、前年同期に比べて3.4ポイント低下した。かつては山形と"切磋琢磨"しながら全国トップクラスの検挙率を誇っていた秋田だが、現在は大きく水をあけられている。
秋田県警が9月末現在でまとめた県内14警察署で最も高い検挙率は横手署の101.5%で、前年同期比23.9%の大幅増。ちなみに、横手署は前年以前に認知した事件の検挙も向上に寄与し、県内で唯一100%を超えた。
秋田北地方の3署は大館が同18.3ポイント増の80%、鹿角が同3.3ポイント増の50.9%、北秋田が同18.1ポイント増の57.1%。大館は県内2番目に高く、鹿角は同4番目に低く、前年同期に同最下位の北秋田は奮起して県平均を上回る検挙率にこぎつけた。県警が作成した県平均と同地方3署の刑法犯の認知、検挙状況は下段のとおり。
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