日銀秋田支店は1日、企業短期経済観測調査(短観)の9月調査結果を公表した。製造業、非製造業をあわせた県内全産業の景況感を示す業況判断指数(DI)は4期ぶりにマイナス圏内に沈んだ。悪化は2期連続。先行き12月は、マイナス幅が拡大する見込みだ。
今調査は、8月27日から9月30日にかけて県内製造業50社、非製造業92社の計142社を対象に実施し、1社を除いて回答を得た。同支店が作成した業況判断の内訳は下段のとおりだが、製造業、非製造業をあわせた全産業はマイナス1となり、前期6月調査から7ポイント悪化。さらに、先行き12月は今調査から3ポイント悪化のマイナス4と予測している。
うち今期の製造業は、前期から一気に16ポイント悪化してマイナス14に。2期連続で悪化し、3期ぶりのマイナス。食料品と木材・木製品の落ち込みが際立った。製造業の先行き12月は、2期連続のマイナスながら落ち込みの程度は緩和に向かいそう。
一方、非製造業は前期と同水準のプラス7で、このところほぼ横ばい圏内で推移しているものの、緩やかな低下傾向にある。卸売が3期連続でマイナス20から脱け出せずにいるのが特徴的。非製造業の先行き12月は、今期から9ポイント悪化のマイナス2を見込んでいる。 (午前零時)
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