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令和7年(2025年)9月19日付
大館管内で突出

急性呼吸器感染症 
 
1医療機関あたり、3週連続100人超

 

 大館保健所管内(大館市、鹿角市、小坂町)は、急性呼吸器感染症の感染者数が県内で突出して多い状態が続いている。同管内の新たな感染者数を県に報告する定点医療機関はわずか2医療機関ながら、1医療機関あたりの感染者数は3週連続で100人を超えた。

 急性呼吸器感染症は急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)または下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称。「咳嗽(がいそう)、咽頭痛、呼吸困難、鼻汁(びじゅう)、鼻閉(びへい) のいずれか1つの症状を呈し、発症から10日以内の急性的な症状」と定義づけている。

 季節性インフルエンザや新型コロナなどと同様の5類感染症に今年4月7日から位置づけられ、これに伴って定点医療機関から新たな感染者数の報告を求める急性呼吸器感染症サーベイランスが始まった。県内の定点医療機関は22医療機関で、保健所別内訳は秋田市が9、大館、北秋田の秋田北地方2管内を含む8管内が各2。

 県疾病対策課が18日公表した前週比による今年第37週(今月8日〜14日)の県平均と保健所別の急性呼吸器感染症1医療機関あたり感染者数は下段のとおりだが、このうち大館管内は県平均(55.72人)の2倍以上の118.50人にのぼる。

 大館管内は一貫して県内で突出して多く、4月7日のサーベイランス開始以降の全23週の過半数を占める13週で感染者報告数が100人を突破。最も多かったのは第23週(6月2日〜8日)の142.50人で、これに第22週(5月26日〜6月1日)の132.50人が続き、今回公表した第37週は同以降3番目に多い。ちなみに、第35週(8月25日〜31日)は103人、第36週(今月1日〜7日)は107.50人、そして今回と3週連続で100人を超えた。

 大館管内では症状に気づいても通院していない"患者"が相当数いる可能性もあり、これ以上の感染拡大を防ぐためにも手洗いやマスクの着用など予防策の励行が強く求められる。 (午前零時)

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