県警がまとめた8月末現在の令和7年特殊詐欺被害認知状況によると、件数は前年同期をいくぶん下回ったものの、被害総額は前年同期の6倍近くにのぼった。一方、SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺は被害総額が減少した半面、件数は増加。
県警が作成した特殊詐欺の8月末現在内訳は下段のとおりだが、認知件数は前年同期比12件減の62件。対する被害総額は前年同期の7,128万2,928円から3億9,953万8,894円へと5.6倍に拡大した。1件あたり換算では、同96万3,283円から644万4,176円に膨らむなど大型化が顕著。
突出した増加を示しているのはオレオレ詐欺で、件数が前年同期の5件から20件、被害総額が同1,172万1,090円から2億8,325万5,000円に急増した。一方、特殊詐欺が社会問題化した当初から主流を占めていた架空料金請求は25件と件数でこそ最多ながら、前年同期(56件)の半数以下に縮小したほか、被害総額は前年同期比933万4,836円、20%減の3,722万1,181円に。
SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺をあわせた認知件数は被害総額が前年同期比5,346万3,884円、15.2%減の2億9,894万334円と3億円をわずかに下回ったものの、件数は同11件増の49件と50件に迫った。
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