7月に県内で発生した建物火災は5件で、県が公表している平成19年(2007年)以降の単月としては最少に抑えられた。県総合防災課の集計によるもの。火災に伴う死者数は、6カ月ぶりに皆無だった。
同課が作成した今年(速報値)と前年(概数値)の月別火災発生状況は下段のとおりだが、7月の火災発生件数は前年同月比9件増の23件。
総数では悪化したものの建物火災だけでみると、前年同月(9件)の半数近い5件に抑えた。ちなみに、県は平成19年分から火災統計を公開しているが、同18年間の単月では最も少なく、これに令和5年6月の6件、同2年8月と平成30年6月の各7件などが続く。
一方、7月の火災に伴う死者数は1月以来6カ月ぶりに皆無。また、負傷者数も1人にとどまり、前年7月以来の低水準だった。
なお、1-7月の累計火災発生件数は前年同期比80件、32.6%減の165件。統計上は大幅に減少したようにみえるものの、前年4月に統計史上2番目に多い94件にのぼったことで前年計の令和2番目の高水準だった"特殊事情"があり、今年は必ずしも改善傾向にあるとはいいがたい。
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