5月の県内自殺数は、今年に入って最も多かった。警察庁がまとめた同月の暫定値で示されたもの。ただ、今年は年計で統計史上最少タイだった昨年を下回る推移となっており、今後の改善に期待がかかる。

　5月の県内自殺者数は、前年同月と同数の19人。1-4月の推移をみると〇1月=16人(前年同月比1人減)〇2月=15人(同5人増)〇3月=15人(同5人減)〇4月=11人(同14人減)で、5月は今年に入って最多だった。

　ちなみに、昨年計は186人で、令和3年(2021年)と並んで記録が残る昭和54年(1979年)以降最少。一方、今年1-5月の累計は前年同期比15人、16.5%減の76人と改善傾向にあり、今後の状況しだいでは暗転する可能性はありながらも、年計で最少記録の更新が望まれる。

　なお、全国の5月自殺者数は暫定値で前年同月比289人、15.6%減の1,564人。この結果、1-5月累計は前年同期比1,083人、12.2%減の7,814人で、統計を取り始めた昭和53年(1978年)以降年計で2番目に少なかった前年の2万320人を下回る水準が視野に入りつつある。同庁が作成した1-5月の自殺者数推移のうち本県を含む東北6県の状況は下段のとおり。　(午後2時半)

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