厚生労働省は4日、令和6年の人口動態統計(概数)を公表した。県内の出生数は18年連続で過去最少を更新し、出生率は30年連続で全国最低。一方、がんによる死亡率は28年連続全国ワーストだったものの、自殺率は2年連続で全国最悪を回避した。
<出生数> 前年比329人減の3,282人で、18年連続で過去最少を更新した。人口1,000人あたりの出生率は同0.3ポイント減の3.7で、全国で唯一4.0未満となり、平成7年以来30年連続で全国最低。全国平均は同0.3ポイント減の5.7。
<死亡数> 1万7,421人で、前年に比べて96人増加した。人口1,000人あたりの死亡率は同0.3ポイント増の19.6で、平成24年以来13年連続の全国最高。全国平均は同0.3ポイント増の13.3。
<がんによる死亡数> 4,081人で、前年に比べて104人増加した。人口10万人あたりの死亡率は同20.5ポイント増の458.0で、平成9年以来28年連続の全国最高。全国平均は同3.7ポイント増の319.3。
<脳血管疾患による死亡数> 1,376人で、前年に比べて200人減少した。人口10万人あたりの死亡率は同1.9ポイント減の154.4で、4年ぶりに全国ワーストを脱け出した。全国最高は岩手の159.8で、本県はこれに次ぐ。全国平均は同0.8ポイント減の85.5。
<自殺者数> 178人で、前年に比べて2人増加した。人口10万人あたりの自殺率は同0.6ポイント増の20.0で、2連続で全国ワーストを脱け出した。全国最高は岩手の22.3で、新潟が20.5で続き、本県は3番目。本県の全国順位は、前年の5位から悪化した。全国平均は同1.1ポイント減の16.3。
<婚姻数> 2,247組で、前年に比べて55組減少した。人口1,000人あたりの婚姻率は前年と同水準の2.5で、平成12年以来25年連続の全国最低。全国平均は同0.1ポイント増の4.0。
<合計特殊出生率> 1人の女性が一生の間に産む子供の数を示す合計特殊出生率は1.04で、前年に比べて0.14ポイント低下した。全国最低は唯一1.0未満の東京で0.96。これに宮城の1.00、北海道の1.01と続き、本県は前年と同様4番目に低い。 (午後4時半)
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