BANNER1903J.BMP - 134,574BYTES
トップ
お悔やみ
以前の記事
政治
経済
社会
選挙
コラム

令和7年(2025年)5月23日付
週間で初の50人超
 
県内の百日ぜき患者報告数
 
今年の累計で300人突破

 

 今年に入って全国的に流行している百日ぜきの県内の1週間あたり患者報告数が、初めて50人を超えた。県疾病対策課が22日公表した今年第20週(今月12日〜18日)の感染症発生情報で示されたもの。今年これまでに県内の医療機関から報告された累計患者数は300人を突破し、約4カ月半で年間患者数が過去最多だった令和元年の1.6倍にのぼる。

 百日ぜきは、百日ぜき菌の感染によって特有のけいれん性の激しいせき発作を特徴とする急性の気道感染症。世界的にみられる疾患で、子どもを中心に全年齢層でかかる。母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎や脳症を合併してまれに死に至ることも。

 平成30年(2018年)1月から5類全数把握疾患に分類されたのに伴い、全医療機関が管轄保健所に患者数を報告しており、新型コロナやインフルエンザなどのような定点医療機関のみの報告と異なる。

 第20週の県内の患者報告数は、第19週(今月5日〜11日)を12人上回る53人。ちなみに、週間報告数が今年初めて2ケタに乗ったのは第14週(3月31日〜4月6日)の19人で、第15週(4月7日〜同13日)が17人、第16週(同14日〜20日)が32人、第17週(同21日〜27日)が43人、第18週(同28日〜今月4日)が30人、第19週(今月5日〜11日)が41人と第16週以降30人台から40人台で推移し、第20週は初めて50人を超えた。

 県内の年間患者報告数が過去最も多かったのは、令和元年(4月30日までは平成31年)の194人。今年は20週までの約4カ月半で令和元年の1.6倍の307人にのぼるなど、異常なまでの増加ペースとなっている。

 なお、国立健康危機管理研究機構が20日公表した第19週の患者報告数は前週比2.6%増の1,792人で、第1週(昨年12月30日〜1月5日)からの累計は1万6,475人。(午前零時)

※このページには広告を掲載しております。