県警がまとめた4月末現在の令和7年特殊詐欺被害認知状況(速報値)によると、累計件数、同被害額ともに前年同期を上回り、とりわけ同被害額は前年同期の10倍以上にのぼっている。一方、SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺は累計件数がわずかに増加しているものの、同被害額は大幅に減少した。
県警が作成した特殊詐欺の4月末現在内訳は下段のとおりだが、認知件数は前年同期比6件増の38件。累計被害額は、前年同期の2,360万2,298円から2億3,930万6,212円へと10.1倍に拡大した。1件あたり換算では、同73万7,572円から629万7,532円に膨らむなど大型化が顕著。
突出した増加を示しているのはオレオレ詐欺で、累計件数が前年同期の1件から13件、累計被害額が同131万1,090円から1億4,806万5,000円に急増した。また、前年同期に皆無だった金融商品詐欺も4件、5,039万2円の同被害額にのぼる点も注目される。ちなみに、架空の有価証券や外国通貨などを売り、利益が得られると誤信させて金銭をだまし取る同詐欺は1月から3月にかけて発生し、4月は皆無だった。
一方、SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺をあわせた累計認知件数は前年同期比2件増の21件と横ばいに近い水準で、累計被害額は前年同期の2億1,999万3,373円から6,809万2,623に減少した。 (午前零時)
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