県が16日までにまとめた令和6年観光統計速報によると、県内の観光地と行祭事・イベントの延べ入込客数は5年ぶりに3,000万人を超えた。5市町村からなる秋田北地方は鹿角市で大幅に増加したものの、総数で伸び悩んだ。
県内の延べ入込客数が過去最少だったのは、新型コロナの影響を最も受けた令和2年の1,836万人。以降、3年が1,873万8,000人、4年が2,517万8,000人、5年が2,835万4,000人とじりじり回復。
さらに、6年は3,055万3,000人を数え、令和元年(4月までは平成31年)の3,527万人以来5年ぶりに3,000万人台に乗せた。内訳は、観光地が前年比185万9,000人、8.4%増の2,390万人、行祭事・イベントが同34万人、5.4%増の665万2,000人。
県が作成した市町村別内訳のうち秋田北地方5市町村の状況は下段のとおりだが、同地方全体では前年比4万6,856人、1.3%減の354万2,334人。花輪ばやしや国立公園八幡平など同地方屈指の観光資源を有する鹿角市で同44.7%の大幅増を確保した半面、小坂町が同17.1%落ち込み、同じ鹿角地域で明暗を分けた。
このほか、大館、北秋田両市がいずれも横ばいに近い水準で、かみこあに観光物産(道の駅かみこあに)とコミュニティセンター山ふじ温泉を調査地点とする上小阿仁村は同13.2%増加して30万人を超えた。 (午前零時)
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