春の全国交通安全運動が4月6日にスタートするにあたって警察庁は27日、運動重点などを公表した。今年これまでの県内は交通死亡事故件数が前年と同数で推移しているのに対し、交通事故発生件数と負傷者数がそれぞれ大幅に増加しているため、同運動を契機に交通事故の抑止が望まれる。
警察庁は春の全国交通安全運動の重点に○こどもをはじめとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と正しい横断方法の実践○歩行者優先意識の徹底とながら運転等の根絶やシートベルト・チャイルドシートの適切な使用の促進○自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守の徹底、の3点を据えた。
同庁が27日明らかにした集計結果によると、昨年までの過去5年間で歩行中の死傷者数が全国で最も多かった年齢は7歳で、自転車乗用中は16歳。また、同5年間の平均ではチャイルドシート不使用時の致死率が使用時の約3.5倍、シートベルト非着用時の致死率が着用時の約15倍にのぼった。
一方、秋田県警が26日現在でまとめた今年の交通事故発生状況は、死者数が前年同期と同数の6人。交通事故発生件数が前年同期比41件、21.1%増の235件、負傷者数が同65人、28.8%増の291人と、死者数が横ばいなのに対して交通事故発生件数と負傷者数は大幅な増加傾向にある。
うち大館、鹿角、北秋田の3署からなる秋田北地方は死者数が前年同期と同数の2人、交通事故発生件数が同12件減の18件、負傷者数が同11人減の16人と、死者数を除いて全県傾向とは対照的に顕著な改善ぶりを示している。4月6日を皮切りに始まる春の全国交通安全運動は、同15日までの10日間展開。 (午前零時)
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