1月の大館能代空港利用者は約1万3,000人を数え、前年同月に比べて2,600人余増加した。県が19日公表した同月の利用実績で示されたもの。欠航が前年同月の10分の1以下にとどまったことも大幅増の主因とみられる。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。
同空港では令和2年(2020年)10月25日を皮切りに、それまでより1往復多い羽田線1日3往復体制がスタート。今年3月29日までとしていた同体制について国土交通省は先月21日、利用者数の増加を評価し、4年後の令和11年(2029年)3月24日までを前提に継続する方針を明らかにした。
県が作成した前年比による今年1月の利用実績は下段のとおりだが、利用者数は前年同月比2,638人、25.4%増の1万3,036人。搭乗率は47.7%と半数以上が空席状態とはいえ、同9.3ポイント上昇した。
利用者数増加の背景には、大雪傾向の日が散発したにもかかわらず欠航がわずか2回にとどまり、暖冬だった前年同月(22回)の10分の1以下に抑えられた点も少なからず影響を与えたもよう。
一方、同空港の貨物取扱量は令和6年計で前年の30.2%減少するなど低迷状態が続いたのに対し、1月は久しぶりに大きく好転した。入荷3,205.1キロ、出荷1,576.7キロの計4,781.8キロで、前年同月に比べて1,485.5キロ増、3.2倍に拡大。
併せて公表した秋田空港の1月利用者数は8万7,808人で、前年同月に比べて1万4,540人、19.8%増加した。搭乗率は、同8.9ポイント増の60.2%。欠航回数は、前年同月の100回から32回へとほぼ3分の1に減少した。(午後5時)
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