県警は5日、1月に認知した特殊詐欺被害の状況(速報値)を公表した。架空料金請求やオレオレなどの特殊詐欺は件数で前年同月の2倍以上、被害総額で同13倍近くにのぼった。一方、SNSを使った投資詐欺やロマンス詐欺は件数が横ばい、負債総額が前年同月に比べて30%の減少。
県警が作成した特殊詐欺の内訳は下段のとおりだが、認知件数は前年同月比5件増の9件にのぼり、これに伴う被害総額は前年同月の202万8,938円から2,626万1,864円へと12.9倍に膨れ上がった。
前年同月の内訳は架空料金請求、融資保証金の2種類だったのに対し、今年はこれに加えてオレオレ詐欺、金融商品、交際あっせんでも被害が出ており、オレオレ詐欺が580万円、金融商品が593万5,002円、交際あっせんが302万5,000円といずれも1件発生しただけで数百万円の被害規模にのぼる。
一方、SNSを使った投資詐欺とロマンス詐欺をあわせた認知件数は前年同月と同数の5件、被害総額は同1,112万6,211円、30%減の2,598万6,130円だった。内訳は今年、前年同月ともに投資詐欺が2件、ロマンス詐欺が3件。
ただ、被害総額の内訳には特徴的な傾向がみられる。ロマンス詐欺が前年同月の3,686万5,610円から1,085万6,130円へと3分の1以下に縮小したのに対し、投資詐欺は同24万6,731円から1,513万円へと60倍以上に拡大し、ロマンス詐欺を上回った。 (午後2時半)
※このページには広告を掲載しております。
 |