子どもに声をかけるなどして県警が「不審者」と認知したのは227件を数え、前年比でほぼ横ばいだった。県警がまとめた令和6年の声かけ事案等の認知状況で示されたもの。秋田北地方は、3警察署管内あわせて30件に達した前年から目立った減少ぶりをみせた。
県警がまとめた令和に入ってからの認知件数推移をみると、元年(4月までは平成31年)が229件、2年が205件、3年が253件、4年が181件、5年が230件、そして6年が5年とほぼ横ばいの227件で、200件未満は4年のみとなっている。
6年の行為別内訳で最も多いのは、例年同様声かけ。全体の3分の1以上の78件にのぼるが、大幅に増加した前年よりは6件減少した。以下、無断撮影の38件(前年比2件増)、つきまといの24件(同6件減)、盗撮の23件(同3件増)、身体接触の16件(同9件減)、身体露出の16件(同8件増)、痴漢の9件(同5件増)などの順で続く。
6年に認知した中で最も被害を受けた曜日は火曜日で43件(前年比7件増)、時間帯は下校時間などと重なる午後2時から4時で61件(同7件減)、場所は路上が136件(同20件減)、学識別では小学生が141人(同2人増)でそれぞれ最も多い。
秋田北地方は大館、鹿角、北秋田の3警察署あわせて前年の30件から21件に大幅減少。署別では、大館が前年比5件減の16件、鹿角が同4件減の3件、14署中最少の北秋田が前年と同数の2件にとどまった。
子どもが被害に遭う事件が全国的に多発する中、県警は「不審な行動をする者を目撃したり、見知らぬ車両を発見した時は不審者の特徴や車両のナンバーなどをメモし、警察に通報を」と、県民に協力を呼びかけている。
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