県調査統計課は24日、元日現在の県人口と世帯数を公表した。前月比での人口減少数は、過去1年間で3番目に多い1,500人余にのぼった。このペースで減少し続ければ、3月1日現在で88万人台に突入する可能性がきわめて高い。

　県が公表する「人口と世帯」は令和2年(2020年)国勢調査の確定人口と世帯数を基準値とし、その後の外国人住民を含む毎月の自然動態(出生・死亡)、社会動態(転入・転出)や世帯の新設・消滅などによる増減数を求め、これらを加減して毎月1日現在の推計値を算出している。

　今月1日現在の県人口は男性42万3,176人、女性47万214人の計89万2,390人で、前月に比べて1,518人、0.17%減少した。秋田市の330人をはじめ全25市町村で減少。

　過去1年間で前月比減少数が最も多いのは4月1日現在の4,381人で、これに2月1日現在の1,654人が続き、今月1日現在は3番目に多い。減少数が前年同期と同水準で推移すると仮定した場合、3月1日現在で89万人を割り込む計算だ。

　動態別内訳は、昨年12月中に261人生まれたのに対して1,564人亡くなったため、1,303人の自然減。また、12月中に799人が県外へ転出したのに対して県内への転入者は584人にとどまったため、215人の社会減に。

　秋田北地方の市町村別人口と世帯数は下段のとおりだが、5市町村計の人口は12万3,301人で、前月に比べて271人減少した。このほか、県全体の今月1日現在世帯数は前月比444世帯減の38万3,377世帯、秋田北地方は同104世帯減の5万1,887世帯。　(午後2時半)