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令和7年(2025年)1月16日付
令和2番目の高水準

昨年の県内火災発生
 
死者数は30人に迫る

 

 昨年の県内火災発生件数は、令和に入って2番目に多い348件だった。県総合防災課がまとめた速報値で示されたもの。火災に伴う死者数は30人に迫り、令和最多にのぼった。

 同課が作成した令和6年と5年(各速報値)の月別火災発生状況は下段のとおりだが、建物、林野、車両、その他をあわせた6年の出火件数は348件で、前年に比べて30件、9.4%増加した。ちなみに、令和に入って最悪だったのは元年(4月までは平成31年)の356件で、6年はこれに次ぐ水準。

 月別では4月が95件で群を抜いて多く、年計を引き上げる主因となった。県が火災統計を公開している平成19年(2007年)以降の単月で最も多かったのは唯一100件を超えた同20年(2008年)4月の105件で、令和6年4月はこれに次ぐ。

 また、種類別では全体の約半数(50.3%)を占める建物が前年比9件減の175件と増加を抑えた半面、林野が同10件増の35件、車両が同6件増の31件、いずれにも分類されない「その他」が同23件増の107件で、軒並み減少した前年から増加に転じた。

 6年の人的被害は死者が前年比8人増の29人を数え、4年の26人を抜いて令和最悪。このほか、負傷者数は同6人増の73人で、元年の85人に次いで令和2番目に多かった。 (午前零時)

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