県保健・疾病対策課は9日、昨年第52週(12月23日〜29日)の感染症発生情報を公表した。それによると、県内52医療機関からの報告に基づく1医療機関あたりインフルエンザ患者数は、県平均で20人未満だった第51週(同16日〜22日)から一気に30人に迫った。秋田北地方は北秋田保健所管内が2倍に、大館管内が県内最少ながらも2.2倍にそれぞれ急増。
同課が作成した第51週との比較による第52週の保健所管内別インフルエンザの1医療機関あたり患者数は下段のとおりだが、県平均では18.19人から29.46人へと1.6倍に拡大した。9週連続の前週比増。
全9保健所管内で増加し、秋田市(42.27人)、由利本荘(34.67人)、大仙(34.14人)、秋田中央(30.50人)の4管内に対して県は今季初の「警報」、残り5管内に「注意報」を出している。
うち秋田北地方は大館が9管内中最少にとどまっているものの、6.67人から14.50人へと2.2倍に膨らみ、今季初の「注意報」を発令。また、北秋田は14.33人から28.00人へと2倍に拡大し、2週連続の「注意報」。第52週に新たに報告されたインフルエンザ患者実数は、県全体で第51週の946人から1,532人に増加し、一気に1,500人を突破した。
社会福祉施設などからのインフルエンザの集団発生は新たに県内8施設から報告があり、うち秋田北地方は北秋田管内の社会福祉施設が12月27日に報告。同施設では、同24日から27日までの間に利用者71人中9人、職員72人中3人の計12人が罹患した。同8施設のいずれも、感染力が強く重症化しやすいA型を検出。なお、同課は14日に今年第1週の感染症発生情報を公表する。 (午前零時)
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