4期目の任期満了(4月19日)まで約3カ月半を残す佐竹敬久知事は6日午後、今年の一文字に「曇」を選んだ、と記者会見で発表した。この中で知事は「雲を突き破って上へ行く」ために発想の転換などが求められる、との思いを強調した。今年の一文字に関する知事見解の要旨は下段のとおり。
「曇」という字は「日」の下に「雲」がある。ぽつぽつ雲があっても晴れて青空が見える状態と、空全体に雲があって青空が見えない状態がある。今の状況、日本の経済、行政は何となく雲の下だけでものを考えている。雲を突き破って上へ行くと、青空が見える。これを見ようとする勇気あるいは発想の転換が、今一番必要だ。トランプ政権が発足すると、相当いろいろなことが起きる。そういう時にどう対応するか、これまでの雲の下、今の状況の中で何とかしようと思ってもなかなかできない。発想の転換や立場を越えてさまざまな対応が必要、ということでこの字を選んだ。
(記者の質問)−雲を突き破るために、秋田県には何が必要か。
今までさまざまやってきて、何となくうまくいっていることもある。同じことを相当やって簡単に結果が出ないものは、まったく発想を別にして施策の方向性、中身を変えることも必要だ。本県がもつさまざまな特長があるので、これから全部外れるわけにはいかないが、今やっていること全部が必要ではあるけれど、枝葉の部分はともかく真ん中の幹の部分にどう触るか疑問を抱いている。まずはそういうところについてさまざまな職員の知恵と発想を、どんどんやってほしい。(洋上風力発電など)これから主流になるものを中心に県としてもできる範囲で、攻めの姿勢でやってほしい。
(記者の質問)−秋田県にとっての幹の部分とは?
農業と広大な土地、森林資源、風力発電。これらが地元の経済や県民の暮らしにリンクするよう、もう一歩、二歩踏み込むことが必要だ。相手があることだが、相手がアクションを起こす前にこちらからアクションを起こす積極性が必要。(午前零時)
※このページには広告を掲載しております。
|