県内では、インフルエンザの患者が加速度的に増加している。県保健・疾病対策課が19日公表した県内52医療機関からの報告に基づく今年第50週(今月9日〜15日)の1医療機関あたり患者数は前週の約2倍に急増し、うち秋田北地方の北秋田保健所管内は4倍近くに拡大した。
同課が作成した第49週(今月2日〜8日)との比較による第50週の保健所管内別インフルエンザの1医療機関あたり患者数は下段のとおりだが、県平均では7.44人にのぼり、3.81人だった第49週の約2倍に。「流行期に入った」と同課が発表した第46週(11月11日〜17日)以降も毎週増加し、第50週は一気に加速した。
全9保健所管内で増加。最も顕著なのは第49週の3.25人から15.75人へと5倍近くに膨らんだ湯沢管内で、県は同管内に今季県内初の「注意報」を出した。これに次いで多いのは北秋田管内で、同2.33人から9.00人へと4倍近くに増加。一方、北秋田管内に隣接する大館管内は同5.33人から6.00人へと緩やかな増加にとどまった。
社会福祉施設などからのインフルエンザの集団発生は新たに県内3施設から報告があり、うち秋田北地方は北秋田管内の社会福祉施設が13日に報告。同施設では、9日から12日までの間に利用者77人中10人、職員61人中3人の計13人が罹患した。同3施設のいずれも、感染力が強く重症化しやすいA型を検出。 (午前零時)
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