今年の大館能代空港利用者数は、11月を終えた時点で早くも開港以来最多を更新した。県が18日公表した1-11月の累計実績で示されたもの。年計では、初めて19万人を突破すると予想される。
東京(羽田)、大阪(伊丹)、札幌(新千歳)の3路線で平成10年(1998年)7月に開港した同空港は、翌11年11月に札幌、同23年(2011年)1月に大阪の両路線を「運休」の扱いながらも事実上廃止した形で、羽田線が唯一存続。令和2年(2020年)10月25日を皮切りに始まった羽田線1日3往復運航は、来年3月29日まで延長することが決まっている。
同空港の年計利用者数が過去最少だったのはコロナ禍の影響を最も受けた令和3年の3万4,942人で、前年の同2年の4万7,197人の2年間だけが5万人を割り込んだ。令和4年には12万2,915人に回復し、同5年には過去最多の17万5,917人を記録。
一方、今年は11月末現在で前年同期比1万5,319人、9.4%増の17万8,435人にのぼり、過去最多だった前年計との比較でも2,518人、1.4%増加した。
今年は冬場の1、2月を除いて軒並み前年比増で推移している中、今月の利用者数が前年同月(1万2,801人)と同水準と仮定しても、最終的に初の19万人突破がほぼ確実視される。こうした好調実績の最大要因は、1日3往復運航とみられる。
併せて公表した秋田空港の1-11月利用者数は前年同期比5万6,043人、5.2%増の112万9,473人。年計でも前年を上回る可能性は高いものの、135万9,638人を数えたコロナ禍前の令和元年(4月までは平成31年)の水準には至らないもよう。県が作成した大館能代空港の前年同期比による1-11月の実績内訳は下段のとおり。 (午前零時)
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