ロシアのプーチン大統領から平成25年(2013年)に贈呈されたオスのシベリア猫「ミール」が今月3日に12歳10カ月で亡くなったのに伴って佐竹敬久県知事は9日、コメントを出した。
大館市比内町中野の畠山正二氏(81)の犬舎で産まれた赤毛のメス秋田犬「ゆめ」(ロシア語でメチタ)を、東日本大震災の支援のお礼として国が県を通じて平成24年(2012年)7月、プーチン大統領に寄贈。その返礼として同大統領が県にミール(日本語で平和)を翌25年2月に贈り、佐竹知事が家族の一員として大切に飼育してきた。
令和4年(2022年)2月24日には、ロシアがウクライナへの侵略を開始。これに伴ってプーチン大統領も世界中に"悪名"を轟かせることになったが、「猫に罪はない」として佐竹知事と家族は変わらず愛情を注いできた。
コメントの冒頭で知事は「シベリア猫ミール君が、12月3日午前4時に天国へ旅立ちました。平成25年2月に秋田に来てから、佐竹家の一員として我が家を明るく支えてくれました」と振り返った。
その上で、「ほかの猫たちと仲良く暮らしていましたが、今年6月頃から体調を崩していました。通院しながらずっと治療を続けてきましたが、最後は私や家族、猫たちに見守られながら、静かに旅立っていきました」と、亡くなるまでの経緯を述べた。最後に「ありがとう、ミール君。天国でも佐竹家の一員として、楽しく暮らしてください」と締めた。(午前零時)
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