県は15日、本県で令和9年秋に行われる第50回全国育樹祭の具体的な会場が決定したことを明らかにした。「お手入れ」行事会場は北秋田市の県立北欧の杜公園、式典行事会場は大館樹海ドームの、いずれも秋田北地方と決まった。

　全国育樹祭は、継続して森を守り育てることの大切さを国民に普及啓発するのを目的に、昭和52年(1977年)から国土緑化推進機構と開催地都道府県の共催で毎年秋に開いている。

　本県開催決定までの経緯をみると、今年の県議会2月定例会で令和9年(2027年)の開催招致を表明。6月5日に国土緑化推進機構に開催を申請し、8月7日の国土緑化推進機構理事会で本県開催が決まり、きょう15日に同機構と協議した結果、秋田北地方の両施設を会場とすることに決定。

　お手入れ行事会場の北欧の杜公園では、平成20年(2008年)の全国植樹祭で上皇ご夫妻が植えられた秋田杉、カツラ、ヤマモミジなどを、皇族が枝打ちなどのお手入れをする。また、式典行事会場の大館樹海ドームでは皇族のお言葉のほか、緑化活動に取り組んでいる「緑の少年団」の活動発表、緑化関係表彰などを行う。

　本県での全国育樹祭開催は、昭和53年(1978年)に仙北市を会場とした第2回以来49年ぶり2回目。ちなみに、同育樹祭より27年早い昭和25年(1950年)を第1回とする全国植樹祭の本県開催は昭和43年(1968年)に仙北市を会場とする第19回、平成20年に北秋田市を会場とする第59回がそれぞれ行われた経緯がある。下段左の画像(県撮影)はお手入れ行事会場の北欧の杜公園、右は大館樹海ドーム。　(午後3時半)

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