本年度の県内新設住宅着工戸数は、過去20年間で初めて3,500戸を割り込んだ令和5年度をさらに下回る可能性が出てきた。国土交通省が31日公表した9月の建築着工統計調査報告に基づく本年度上半期(4-9月)の県内の新設住宅着工戸数は前年同期比345戸、16.2%減の1,758戸にとどまった。
本年度と前年度の県内上半期月別新設住宅着工推移は下段のとおりだが、本年度は6月、7月を除いて軒並み前年度を割り込み、中でも4月の前年同月比197戸、37.7%減、5月の同205戸、45.5%減が上半期全体の落ち込みに大きな影響を与えた。
ちなみに、県が公表している過去20年間の年度着工戸数の中で7,000戸台だったのは平成16年度の7,000戸と同18年度の7,237戸、の2年間だけ。同21年度以降は一貫して5,000戸を割り込み、令和5年度には初めて3,500戸を下回る3,456戸に。この状態で推移すれば、本年度は3,100戸前後となる可能性もあり、まさに"住宅着工氷河期"といえそう。
なお、全国の本年度上半期新設住宅着工戸数は前年同期比3,148戸、0.8%減の41万2,159戸で、6.2%落ち込んだ前年同期よりは低迷状態が緩和された。 (午後5時)
本年度と前年度の県内上半期月別新設住宅着工推移
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4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
4-9月累計 |
令和6年度 |
325 |
246 |
290 |
359 |
316 |
252 |
1758戸 |
令和5年度 |
522 |
451 |
276 |
281 |
317 |
286 |
2133戸 |
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