求職者1人に対する求人数を示す県内の有効求人倍率(受理地・季節調整値)は1.27倍で、5カ月ぶりに上昇した。秋田労働局が29日公表した9月の県内雇用情勢で示されたもの。同局は「持ち直しの動きに弱さがうかがわれ、物価上昇等の影響により一部に厳しさがみられる」と、前月と同様の見方を示した。
県内の新規求人数は6,871人で、前年同月を10.9%、838人下回った。2カ月連続の減少。月間有効求人数は1万9,846人で、同3.4%、702人下回った。22カ月連続の減少。
県内の新規求職者数は3,195人で、前年同月を6.4%、220人下回った。2カ月連続の減少。月間有効求職者数は1万4,887人で、同0.1%、18人下回った。6カ月ぶりの減少。
この結果、9月の有効求人倍率は3カ月連続の1.24倍を経て、1.27倍に上昇した。4月以来5カ月ぶりの上昇。本県の全国順位は20位で、前月から2つ上げた。
県内の就職件数は1,398件で、前年同月を5.7%、84件下回った。うち45歳以上の中高年齢者は779件で、同2%、16件下回った。いずれも2カ月連続の減少。
事業主からは〇人手不足のため店舗の定休日を増やしたほか、営業時間を縮小し、従業員の労働時間を調整した(小売業)〇最低賃金が大幅に上昇することで人件費が占める割合が高くなるため、景況はさらに厳しい(製造業)〇人手不足のため、派遣事業者の受け入れや調理業務を委託により対応している(介護事業)〇宴会の予約が入りはじめたものの、コロナ禍でスタッフが離職しており人手不足。予約を断ることもある(宿泊業)などの声が聞かれた。同局が作成した県内各職安別の9月求人・求職状況のうち大館、鷹巣、鹿角の秋田北地方3職安管内の状況は下段のとおり。 (午前零時)
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