県人口の年間減少数は1万7,000人台にのぼり、過去最多を更新した。県調査統計課が24日公表した、その年の基準値となる10月1日現在の「人口と世帯」で示されたもの。秋田北地方の同減少数は、2年ぶりに3,000人以内に縮小した。
県の人口と世帯数は令和2年国勢調査の確定人口、世帯数を基準値とし、その後の外国人住民を含む毎月の自然動態(出生・死亡)、社会動態(転入・転出)や世帯の新設・消滅などによる増減数を求め、これらを加減して毎月1日現在で推計値を算出。県や国が示す各月の人口、世帯数の中で10月1日現在のデータは、その年の基準値として扱われる。
今月1日現在の県人口は男42万3,884人、女47万2,341人の計89万6,225人で、前年同月に比べて1万7,289人、1.89%減少した。過去10年間の10月1日現在を基準値とした年間減少数のうち平成27年(2015年)から令和4年(2022年)までは1万3,000人台から1万4,000人台の幅で推移していたが、昨年は1万6,401人と初めて1万6,000人を超え、今年は1万7,000人台に乗った。
昨年10月1日から今年9月30日までの1年間の自然動態、社会動態をみると、3,366人生まれたのに対して5倍以上の1万7,616人が亡くなり、1万4,250人の自然減。また、県内への転入者が1万1,745人だったのに対して県外への転出者は1万4,784人で、3,039人の社会減。前年比では自然減が341人、社会減が547人それぞれ拡大した。
秋田北地方5市町村計の今月1日現在の人口は12万3,968人。減少数は前年同期の3,064人から2,916人に縮小し、令和4年の2,760人以来2年ぶりに3,000人以内におさまった。鹿角、北秋田、小坂、上小阿仁の4市町村で減少数が縮小し、大館市で唯一拡大して1,300人を超えた。
このほか、県内の世帯数は前年同月比1,273世帯減の38万4,226世帯。うち秋田北地方は同458世帯減の5万2,069世帯を数え、鹿角、北秋田両市で減少数が縮小した半面、大館市で拡大、上小阿仁村でほぼ横ばいだった。同地方の今年と前年の各10月1日現在人口は下段のとおり。 (午前零時)
秋田北地方の令和6年10月1日現在の人口と世帯数(前年同月比) |
市町村 |
人口計 |
前年同月比 |
世帯数計 |
前年同月比 |
大館市 |
64331人 |
1334人減 |
27587世帯 |
204世帯減 |
鹿角市 |
26370人 |
637人減 |
10580世帯 |
66世帯減 |
北秋田市 |
27151人 |
766人減 |
11200世帯 |
128世帯減 |
小坂町 |
4349人 |
106人減 |
1916世帯 |
42世帯減 |
上小阿仁村 |
1767人 |
73人減 |
786世帯 |
18世帯減 |
合計 |
123968人 |
2916人減 |
52069世帯 |
458世帯減 |
秋田北地方の令和5年10月1日現在の人口と世帯数(前年同月比) |
市町村 |
人口計 |
前年同月比 |
世帯数計 |
前年同月比 |
大館市 |
65665人 |
1284人減 |
27791世帯 |
139世帯減 |
鹿角市 |
27007人 |
778人減 |
10646世帯 |
129世帯減 |
北秋田市 |
27917人 |
808人減 |
11328世帯 |
186世帯減 |
小坂町 |
4455人 |
120人減 |
1958世帯 |
24世帯減 |
上小阿仁村 |
1840人 |
74人減 |
804世帯 |
19世帯減 |
合計 |
126884人 |
3064人減 |
52527世帯 |
497世帯減 |
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